KARASHI iGX

水中で難を逃れ、水面近くに逃げ道を見出したベイトフィッシュは、残された僅かな体力で迫るフィッシュイーターに気づかれないように静かに泳いでいる。そこには生物としての合理的な本能で体力を温存させた最低限の動きと、フィッシュイーターの狩場から速やかに離れるための直線的な移動を試み、そして最後の力を振り絞って逃げ切るために体のバランスを保とうとしている。しかしフィッシュイーターもその動きこそが格好の標的となることを本能的に知っており、見つけてしまえばあとは捕食のタイミングを探すだけだろう。水面直下の直線的なアクション、いわゆるi字引という釣法にはこのような水中のドラマが隠されている。
i字ルアーに求めるのは、まずこのフィッシュイーターの本能を刺激するアクションだ。水を切り直線的に動いているようでありながら、左右のバランスを保つために発生する最低限の微妙な波動。これをMEGABASS最新のハイドロミクスが生み出した独特なキールヘッドで実現することができた。このヘッド形状は、使い手であるアングラーがコンディションに合わせてリーリングスピードを変えることで、思いのように操作ができるレスポンスの良さも備えている。ボディー左右のフラット面を若干強調したことにより、左右への揺らぎから生まれる微波動はバイトのチャンスを逃すことができないとフィッシュイーターに直観させる生命感を与えてくれる。KARASHI iGXはさまざまな理想を高次元で実現し、ハイプレッシャーなフィールドコンディションでも確実な釣果に繋がる完成度を求めテストを繰り返している。
https://youtu.be/KkE3JtT5yw0